居住中の中古マンション内覧時のポイントは3つ!事前準備や注意点を解説

居住中の中古マンション内覧時のポイントは3つ!事前準備や注意点を解説

現在居住中の中古マンションの内覧は、実際の住まいの様子を把握しやすいため、有益な機会です。
ただし、居住中の物件を内覧する際には、特有の配慮が必要です。
本記事では、居住中の中古マンションを内覧する際のポイントや事前に必要な準備、注意点を解説します。
練馬区でマイホームの購入を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

居住中の中古マンションを内覧する際のポイント!

居住中の中古マンションを内覧する際のポイント!

中古マンションの内覧では、空室の状態で室内を確認することが一般的です。
しかし、売主がまだ新居に移られていない場合など、居住中の物件で内覧をおこなうこともあります。
居住中の中古マンションを内覧する際は、以下のポイントを心掛けることが大切です。

①住人に配慮する

居住中の物件では、売主だけでなく、その家族も同居している可能性があります。
訪問者が無遠慮にプライベートな場所を覗いたり、家具に触れたりすることは、不快感を与えかねません。
「見てもよろしいですか」「触っても問題ありませんか」と一声かけるなど、相手を尊重する態度が求められます。
ただし、過度に遠慮する必要はありません。
必要な情報を得るためには、適切な配慮を持ちつつも、確かめたい点ははっきりと尋ねることが重要です。

②積極的にコミュニケーションを取る

空室状態の内覧では、売主やその家族から直接情報を得ることが難しいです。
一方、居住中の中古マンションを内覧する際には、住人から生の意見を聞く絶好の機会があります。
設備の具体的な使い勝手や周辺環境のメリットとデメリットなど、実際に住んでいる方にしかわからない詳細な情報を得ることができます。
さらに、居住中の家主に対しては、引っ越しの予定などについても尋ねることがおすすめです。
売主と直接コミュニケーションを取ると、物件についての理解を深めると同時に、今後の引き渡し時期に関する重要な情報も把握することが可能となります。

③内覧時に売主に聞くことをまとめておく

内覧の際には、前もって売主に聞きたい質問事項をまとめておくことが重要です。
たとえば、以下のような内容が考えられます。

●交換が必要な設備の有無やリフォームの履歴
●マンションの住人の雰囲気
●周辺施設や騒音の有無
●季節ごとの日当たり


これらの質問を事前に用意すると、内覧時に効率よく必要な情報を得ることが可能となります。
また、質問を多くすると、売主に対して真剣に物件を検討している印象を与えるため、売主との信頼関係構築にも寄与するでしょう。

居住中の中古マンションを内覧するときの事前準備

居住中の中古マンションを内覧するときの事前準備

居住中の中古マンションを内覧する際には、事前準備をおこなうことをおすすめします。
事前準備により、内覧のメリットを最大限に活かしつつ、潜在的なデメリットを軽減できます。

内覧前の事前準備

内覧をおこなう前に、まず、物件の図面を参照しながら、主寝室や子ども部屋など、各部屋の用途を決定しましょう。
内覧時に部屋の機能性や広さを具体的に評価することができます。
引っ越し後に使用する予定の家具については、サイズを事前に測定し、図面上でレイアウトを試みると良いです。
ただレイアウトをするだけでなく、家具の搬入経路を確認し、設置予定の場所に問題がないかも検討することが大切です。

確認したい部分をリストアップ

居住中の中古マンションでは、長時間にわたって内覧することはできません。
所要時間は30分から1時間程度が目安です。
内覧を効率的におこなうためには、以下のように事前に確認したい箇所を明確にしておくことが重要です。

●冷蔵庫の設置場所
●エレベーターからの距離
●大型家具や家電の搬入経路


確認したい箇所を事前にリストアップする際には、中古マンションの図面を見て、各部屋のレイアウトをイメージしながら計画的に進めると良いでしょう。
また、「第一印象」「水回り」「内装」「ドア・窓」など、カテゴリーごとにリストを分けると、内覧時に細部まで丁寧にチェックすることが可能になります。

持ち物を用意する

効率的な内覧をおこなうためには、必要な持ち物を事前に準備しておくことが重要です。
作成したリストに基づいて細かな点までチェックする際に便利なアイテムは次のとおりです。

●図面:物件のレイアウトを確認するため
●カメラまたはスマートフォン:重要な部分の写真や動画を撮影するため
●メジャー:具体的な寸法を測定する用
●メモ帳と筆記用具:覚えておきたい情報を記録する用


とくに、カメラやスマートフォンは、内覧で得た情報を詳細に記録するうえで役立ちます。
写真や動画は、内覧に同行できなかった家族などにも容易に情報を共有でき、物件のリアルな状態を伝えることが可能です。
このように視覚的な資料は、後で見返した際にも、主観的な記憶による思い違いを減らすのに効果的です。
また、スマートフォンはカメラ機能のみならず、メジャー機能や懐中電灯機能も備えているため、複数の道具を持ち運ぶ必要がなく、荷物を最小限に抑えることができます。

居住中の中古マンションを内覧する際の注意点とは?

居住中の中古マンションを内覧する際の注意点とは?

居住中の中古マンションの内覧には、空室時の内覧とは異なる注意点があります。

注意点①急なキャンセルは避ける

自宅に客を招く際、事前に整理整頓や掃除をおこなうのと同様に、中古マンションの売主も内覧に向けて準備をおこなっています。
部屋をきれいに片付ける、掃除をする、さらにはおもてなしの準備などをおこなうのが一般的です。
内覧はとくに週末におこなわれることが多く、売主は自身の貴重な週末を割いて対応しています。
したがって、急なキャンセルをすると、売主がおこなった準備やその休日を無駄にしてしまい、さらには関係の悪化を招くリスクもあります。
売主の努力を無駄にしないためにも、やむを得ない事情がない限り、内覧のキャンセルは控えるべきです。

注意点②マナーを守る

居住中の中古マンションは売主のプライベート空間です。
したがって、隠されている部分を覗き見たり、調度品に無断で触れたりする行為は避けましょう。
内覧は物件を確認する機会でありながら、他者の私生活に触れる機会でもあるため、以下のマナーを厳守することが求められます。

●挨拶をおこない、礼儀正しく振る舞う
●内覧中に値引き交渉をしない
●内覧時間は1時間以内に抑える
●清潔な服装で訪れる


小さな子どもを同伴する場合は、事前にその旨を売主に伝えることが望ましいです。
事前に伝えることにより、売主も適切な対応を準備しやすくなります。
また、不動産会社の担当者には参加人数を伝え、子どもの年齢も共有すると、よりスムーズな内覧が可能となります。
子どもに対しては、走らない、触らない、騒がないなど基本的なマナーを事前に教えることも重要です。

注意点③写真や動画の撮影は許可を得てからおこなう

居住中の中古マンションでの写真や動画の撮影は、売主のプライベート空間に配慮する必要があります。
勝手に撮影することは、売主のプライバシーを侵害する可能性があるため、避けるべきです。
売主のなかには、リビングは撮影を許可しても、寝室や水回りの撮影を制限する方もいます。
また、撮影が許可された場合でも、売主が撮影前に場所を整えたいと考えることもあります。
内覧時に写真や動画を撮影したい場合は、必ず事前に売主に許可を求めることが重要です。
撮影許可を得ると、後にトラブルが発生することを防ぎ、お互いにとって快適な内覧が可能となります。

まとめ

居住中の中古マンションを内覧する際は、住人への配慮と積極的なコミュニケーション、売主に聞くことをまとめることがポイントです。
内覧の事前準備として、図面の確認や確認したいところのリストアップ、持ち物を用意することをおすすめします。
注意点は、急なキャンセルはしない、マナーを守る、撮影は許可を取ることです。