No.63 地面師たち

店長通信

柳澤 敬太

筆者 柳澤 敬太

不動産キャリア6年

当社は、創業50年の住宅資材専門商社から生まれました。長年にわたりお客様から支持を得てきた老舗商社だからこそ、「私たちの都合」ではなく「お客様の目線で考える」という視点を大切にしております。特に「不動産屋は何か怖い」と、ハードルを感じられている方は、当社のスタッフとお会いいただき、違いを感じていただきたいと思います。

こんにちは、ゾーホームの柳澤です。いつもお世話になっております。

先日の休みに、Netflixの「地面師たち」というドラマを観ました。


土地の所有者(売主)になりすました詐欺師たちが、

偽造書類や緻密な計画で不動産取引を通して100億円という大金を騙し取ろうとする物語です。


主演の綾野剛さんが演じる主人公がターゲットを巧妙に操るシーンは非常にスリリングで、

フィクションとして夢中で観ていました。


100億円という金額も、自分には関係のない遠い話のように感じていたからです。



しかし、ドラマを観進めるうちに、そのリアルさに怖さを感じるようになりました。

不動産業界に携わる者として、もし現実にこういった偽造書類に騙されてしまったらと思うと、ぞっとします。


ドラマでは、書類が完璧に揃っていても、実際の所有者が全くの別人というケースが描かれており、

私たちの業務でも同じようなことが起こり得ると気づかされました。


私たちは日々、身分証明書や登記書類を確認していますが、

それが偽造されている可能性を常に念頭に置き、細心の注意を払う必要があります。


書類の確認はもちろんですが、「買い物している施設はどこか?」など、

売主の生活背景がわかる具体的な情報を収集することや、

物件を実際に見に行くことで書類だけではわからないことにも気づけます。


このように取引相手との対話や、細かな背景調査といった様々な方法で売主の本人確認をすることが

とても大切なことだとあらためて感じました。


このドラマのおかげで、仕事に対する姿勢がさらに慎重になりました。

ちなみに、このドラマの元になった「積水ハウス地面師事件」も、

2017年に品川区西五反田の一等地「海喜館」の跡地で起こった実際の事件です。


土地の所有者が入院中だったことを悪用し、偽造書類を使って積水ハウスから63億円を騙し取り、

そのうち55億円が闇に消えたとされています。

不動産取引は、売主と買主だけでなく金融機関や司法書士にも関わっているので、

多方面に損害を与えてしまう可能性があります。損失金額も大きいですが、

会社の信頼も損なってしまうことになります。


ドラマとしてはとても楽しいのですが、実際に詐欺師が世の中にいることを考えると、

不動産取引の怖さと責任を感じさせられる作品でした。皆さんもぜひご覧になってみてください!


編集後記最後までお読みいただきありがとうございます。

先日、大谷翔平選手がMLB史上初となる「50本塁打・50盗塁」の偉業を達成しました。


特に今シーズン、投手としてはケガのリハビリ中にもかかわらず、

打者として圧倒的な成績を残していることに驚かされます。二刀流の活動が制限されている中で、

史上最高の成果を出し続ける姿には、大谷選手の才能と努力を改めて感じます。


シーズン終盤、記録がどこまで伸びるのか、そしてポストシーズンでのさらなる活躍が楽しみです。

来シーズンは日本で開幕すると聞いているので、ぜひ見に行きたいと思う今日この頃です⚾


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