Vol.62 失敗と努力
こんにちは、ゾーホームの柳澤です。いつもお世話になっております。
先日、息子の習い事であるダンスの発表会を見に行きました。
毎年複数のイベントに参加していますが、中でもこの発表会が最も力を入れているものです。
ダンスの振り付けや音楽の選曲を考えるところから、息子は先生とマンツーマンでレッスンに励んでいました。毎年恒例の発表会ですが、レッスンが非常にハードで先生も厳しいため、一緒に習っていた子供たちは次々に辞めてしまい、今年は息子一人で発表会の舞台に立つことになりました。
先生はプロのバックダンサーとしての経験があり、とてもクオリティの高いダンスを求められているようです。今回発表するジャズダンスは、和風の曲に合わせて踊るため、着物と扇子を使った振り付けが含まれています。小道具を使うのが初めてだったため、練習では何度も失敗を繰り返していましたが、それでもめげずに繰り返し練習をしていました。
息子は、いつも最終的には成功して良い結果を出してくれるので、私はどこか安心して見守っていました。
そして迎えた本番当日、息子は全部で5曲に出演しました。
特に力を入れていた扇子を使うジャズダンスは2曲目に披露されましたが、私は見ている間中、とても緊張していました。ダンスが始まって1分ほど経った時、着物の袖に扇子が引っかかり落としてしまいました。私は内心「落としてしまった…」とショックを受け、その後の踊りが全然目に入りません。
しかし、息子は冷静に最後まで踊り切りました。
その後も3曲残っていましたが、舞台袖で先生のところに行くと、息子は号泣していました。
おそらく、とても悔しかったのでしょう。
先生からは「また成功するまで練習しよう。今は切り替えて、次の曲に集中して!」と励まされ、その言葉にプロとしての高い意識を感じました。
次の曲では、すぐに気持ちを切り替え、笑顔で踊っている息子の姿を見て、精神的な成長を強く感じました。すべてのダンスが終わり、息子と先生が振り返りをした際、先生は「挑戦をすれば、失敗は必ずついてくる。大切なのは次に繋がる努力をしているかどうかだ」という話をされていました。
口だけではなく、実際に魅力的なダンスを見せてくれる先生だからこそ、重みのある言葉だと感じました。大人の私もその言葉に胸を打たれました。
息子の習い事から、多くのことを学ばせてもらいました。
私も、次に繋がる努力のできる大人として、子供の手本になりたいと改めて感じました。
本当にカッコいい先生ですし、息子もよく頑張りました!
◆編集後記◆最後までお読みいただきありがとうございます。
先日、電車内で体調不良の高齢男性に遭遇しました。顔面蒼白で具合が悪そうでしたが、周りで声をかけていた人たちに対して、『大丈夫だから!』と強く言い、電車から降りようとしません。
駅員さんがすぐに来て対応していましたが、ホームに出てからもフラフラしながら『もう大丈夫だ!』と言っていました。案の定、体調が悪化したのか、その後、車椅子に座って項垂れていました。その一件で電車はかなり遅延してしまいました。
体調不良は誰にでも起こりうることなので仕方ありませんが、『素直さ』って大切だなぁとしみじみ感じた出来事でした。